AlicEden


きいてきいて私の声を
もっと耳を澄まして
こえてこえて小さな夜を
ずっとここにいてあげるから

「悲しい」ことを知らない
あなたの優しい声に抱かれて生まれてきたから
今は一人で
言葉さえ幻のように消えてゆくだけなら

歩く夜は真っ暗な道
小さな灯もともせず
誰か残した足跡だけ
星になって道を照らした

あなたの優しい夢が私を生かしているから
音も無く崩れるのは積み上げすぎた瓦礫


きいてきいてどこにいるの

   こわいこわいここはひとり

どうかどうかこの手をとり

   きこえるおとはぼくのしんおん

祈れば叶うなら祈る

   だれかだれかこの手をとり

あなたの寂しい影になる

   愛しい人の下へ連れていって


遠く続く道をたどって
君のそばで眠るよ
君が残した足跡だけ
星になって道を照らした