翳り火


いつも ここで わたし ねむる

陽射しとける午後の水辺

そっと抱かれている
あなたの声に まどろんで
いつも ここで わたし うたう

朝と夜がくるりまわる

じっと待つだけの日
窓を開いて 空を知った

今はもう何も

のこらないけれど

聞こえる 静かな
音楽 それだけ
わたしの 夢には
ちいさな 花たち

ちらして